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NPO法人 すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも
 墨田区民・行政・医療・福祉・産業・マスコミなどが協力して、地域で緩和ケアが受けられるネットワークをつくり、がんになっても望めば誰でも最期まで家で過ごすことができるすみだのまちを創ることを目指しています。
第3回すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会準備会 開催のご報告
   第3回準備会の様子

 6月15日に開催された第3回準備会には、35名の方が参加してくださいました。
 前半はミニシンポジウム、後半は参加者の皆様の「思い」を絵に表現し、参加者で「思い」を共有しました。

 【ミニシンポジウム】
   「在宅ホスピス緩和ケアについてすみだの現状を知ろう」

 司会:川越厚先生(ホームケアクリニック川越 院長)   すみだまちづくりミニシンポ1
   
 「家で死ねるまちづくり」にあたっての現状と課題についてお話いただきました。

 がんで亡くなる方のうち、自宅で亡くなるのは全国で6%であること、墨田区のがん患者の在宅死の現状(図)、がん治療の流れと治癒不能状態の患者に対する医療、末期がん患者の特色と在宅ケアのポイント、がん末期患者の在宅ケアに関連した制度についての解説がありました。
 また、独居の方が増えつつある中で、家で過ごす末期がんの患者さんを支えるためには、医療の支援(医療保険)・生活の支援(介護保険)の他に、地域の力が重要だということでした。
 
 駒場誠弥先生(賛育会病院緩和ケア科 医師)
 賛育会病院緩和ケア病棟の概要や実績をお話いただきました。
 入院までの流れ、退院患者数や在院日数などについてご紹介いただきました。
 在院日数は1ヶ月程度と1週間未満が多い一方で、1年以上の例もあり、長く入院される方に在宅を勧めようとしても、病状や介護の面で家で過ごすことに不安や心配があって帰ることができないそうです。
 家でも安心して過ごせるシステム作りの必要性を感じられているとのことです。

 廣瀬祐子さん(墨田中央病院訪問看護ステーション 所長)
  緩和ケアについて、WHO(世界保健機構)による定義や基本的方針のお話の後、緩和ケアにおける地域連携の現状と課題についてお話くださいました。
 退院直前で急に在宅医療を依頼してくるケース、ぎりぎりまで通院や入院していて在宅に移行してから短期間で亡くなるケース、認知症を合併している末期がんのケース、独居の末期がんケースなど困難なケースがあります。病院側では、地域の医療機関の実情が不明であることが問題となっています。
 地域としては、突然の在宅依頼、治療方針や病状についての患者・家族の理解の程度、在宅で使用する医療機器、病院の退院指導に関しての課題があります。
 「患者・家族の希望を支える」ために、各専門職が専門性を生かしながら協働していきたい、とお話くださいました。

  内藤 修さん(ラック葛西 ケアマネジャー)すみだまちづくりミニシンポ2
 介護の専門職からの、在宅ホスピスケアの現状についてお話くださいました。
 在宅で看取ることが出来た共通の理由、逆に看取れなかったケースの理由、それらから考えられる、在宅で看取れる環境作りのために必要なこと(図)を、実例を交えてのお話がありました。

 看取ることができた例は、家族が一丸となっていた、医師や看護師に困ったときに相談が出来た、
ヘルパー・ボランティアなどの支援が得られた、医療・介護・ボランティアなどが連携して支えることができました。
 看取れなかった例の理由は、家族だけの介護の限界、医療者による入院の勧め、医療と介護の連携不足、介護保険制度の限界がありました。

  綾部喜美江さん(墨田区在住)
 ご主人をご自宅で看取られた体験をお話いただきました。
 病院から在宅へ移るときには不安がありましたが、在宅ケアを引き受けた医師や訪問看護師による、24時間体制の対応や適切な処置にとても安心できたそうです。最期は安らかなお顔のご主人を大好きなお酒でお体を清めることができ、恩返しができてよかったとのことです。


  【「思い」を描く】
   参加者の皆様に、
 
       すみだの在宅ホスピスケアへの「思い」

   を、に描いていただきました。
    (SSMベースのアクションリサーチではこの絵を「リッチピクチャー(Rich picture)」といいます。)
   皆様にはこの絵について数分ずつお話いただき、会場からの質問に答えていただきました。
   
   いろんな立場から見た「思い」が表され、
   職種によって「実感していること」や「思い」が異なること、
   すみだで在宅ホスピス・緩和ケアのシステム(ネットワーク)への様々な期待やニーズ、
   求められる条件があることもわかりました。
  
   次回以降の活動への期待や希望が感じられた会でした。
  
   ご了解が得られた方の絵を掲載しますので、ご覧ください。
   それぞれ、どんな「思い」がこめられているでしょうか…
     (クリックすると大きい画像が表示されます)

「思い」の絵1  「思い」の絵2
「思い」の絵3「思い」の絵4
「思い」の絵5  
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特定非営利活動法人すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会 あこも 事務局            Mail:s-sumida@pallium.co.jp

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