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NPO法人 すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも
 墨田区民・行政・医療・福祉・産業・マスコミなどが協力して、地域で緩和ケアが受けられるネットワークをつくり、がんになっても望めば誰でも最期まで家で過ごすことができるすみだのまちを創ることを目指しています。
在宅緩和ケア研修会 開催のお知らせ
 墨田区在宅緩和ケア事業の一環として、下記の通り研修会を行います。
 詳細は下の画像をクリックして開くPDFファイルをご覧ください。

 研修参加者のうち希望する方は、後日、在宅緩和ケアの現場での実習を受けることができます。

 お申し込みをお待ちしております。

 FAXでのお申込は、PDFファイル↓の2ページ目にFAX用申込み用紙がありますのでご利用ください。

在宅緩和ケア研修会
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がん患者のこころのケア研修「聞き書き講座inすみだ」 参加者募集中です
昨年に引き続き、平成25年度もあこもは墨田区の在宅緩和ケア事業の委託を受けることになりました。

今年は次の4本柱で、「がんになっても安心して住めるまちづくり」を進めていきます。

 1.がん患者のこころのケア研修「聞き書き講座inすみだ」

 2.在宅緩和ケア研修(実習を含む) 対象:ケアマネジャー、ヘルパー

 3.在宅緩和ケア相談会 対象:がん患者さん

 4.「すみだの在宅ホスピス緩和ケアに対応できる医療介護機関データベース」の運営



 今年のトップバッターは、5月18日(土)、6月8日(土)に開催する「聞き書き講座inすみだ」です。
 患者さんのお話を聞く力、それを書いてまとめる力について学びます。
 詳細は、下の画像をクリックして開くPDFファイルをご覧ください。

 参加ご希望の方は、メールまたはFAXにてお申込みください。

 メールでのお申込はこちらへ→mail_green.gif

 FAXでのお申込は、PDFファイル↓の2ページ目にFAX用申込み用紙がありますのでご利用ください。

     聞き書き講座inすみだ

みなさまの参加お申込をお待ちしています!

在宅緩和ケアを担う医療福祉専門職のワークショップ 参加者募集中です
墨田区在宅緩和事業の一つとして、11月18日にすみだ中小企業センターで
「在宅緩和ケアを担う医療福祉専門職のワークショップ」を開催します。

がんの患者さんの在宅ケアを支えている、またはこれから支えられるようになりたいとお考えの
医療や福祉の専門職の方々、
他の職種とどのように連携していけばいいのか、
どうすれば患者さん・ご家族が安心して在宅を続けられるようになるのか、
皆さんで考えましょう。

参加ご希望の方は、メールまたはFAXにてお申込みください。
詳細は、下の画像をクリックして開くPDFファイルをご覧ください。

メールでのお申込はこちらへ→mail_green.gif

PDFファイル↓の下の方にFAX用申込み用紙があります。
121118Workshop.gif

お申込をお待ちしております。
在宅緩和ケア地域連携シンポジウム 終了しました
10月20日に、すみだリバーサイドホール・イベントホールにて、
墨田区在宅緩和ケア地域連携シンポジウム「安心してわが家に帰るために」が開催され、
193名もの方が参加してくださいました。

様々な病院の立場が違う方々のお話や参加者の方からの貴重なご発言もいただき
限られた時間の中でも、内容が濃く充実したシンポジウムだったのではないかと思います。
たくさんの方が熱心にメモを取っていらっしゃいました。
シンポジウムの概要は、後日こちらでもアップいたします。

アンケート回答のご感想からは概ねご好評をいただきましたが、
様々な課題も気づかせていただき、今後の参考にしたいと思います。

シンポジウムに参加してくださった方、アンケートに答えてくださった方
シンポジストの方々、運営のお手伝いをしてくださった方、
みな様に心より感謝いたします。
ありがとうございました。
在宅緩和ケア講座 第3回講演会 終了しました
11月25日に、すみだリバーサイドホールミニシアターにて、
墨田区在宅緩和ケア講座第3回「病院から地域へ -退院しても安心して家で過ごすために-」 宮本幸雄先生(東京都立墨東病院 外科部長) が開催され、47名の方が参加してくださいました。

111125DrMiyamoto.jpg

宮本先生は、次のようなお話をしてくださいました。

 がん治療と緩和ケアは両者が同時進行していくべきだが、
 既に治療法がなくなった患者に対して、病院として患者および家族に真実を伝え、
 どうするか対応しなければならない。
 
 病院における緩和ケアの現状は、スピリチュアルペインへの対応ができる病院が少ない、
 緩和ケアへの理解不足、退院させる時期が遅すぎて、在宅後すぐなくなる方が多い、
 退院時の病状や予後に対する説明不足などが問題視されている。
 
 病院の入院ベッド数は減少しており、今後高齢者の死者数が増加する。
 また、病院で最期を迎える割合は8割を超えているので、このままでは病院は大混乱する。
 そこで、病院から在宅医療へ移行させていく必要がある。

 在宅移行を阻む医者側の要因では、患者離れができない、患者に悪いニュースを伝えられない、
 患者とゆっくり話し合えない、患者の気持ちをうまく聞き出せない、がある。
 
 一方、患者側の要因では、主治医を見限ることができない、主治医に見放されたと思う、
 こんな状態で家にかえっても、一人暮らし、などが挙げられる。

 死にかたを選ぼう。場所は―住み慣れた自宅、がん専門病院、ホスピス、
 最期までの時間―ぎりぎりまで治療、点滴するか、親しい人達やペットとともに、
 好きなもの食べ、お酒も飲んで。

 患者さんがどの道を選ぼうとも尊重されなければなりませんが、現在の在宅ホスピス医療は、
 病院に入院しているのとほとんど同じ医療が受けられる。

 「自分の人生を終えるとき、自分らしく最期まで、人としての誇りをもって生きられるといいですね。
  まず、主治医・担当ナースに“家に帰りたい”と伝えてみましょう。」

宮本先生、ご参加くださった皆様に感謝申し上げます。

在宅緩和ケア講座 第一回講演会 終了しました
11月5日に、すみだリバーサイドホールにて、墨田区在宅緩和ケア講座第1回
「人が生き、死ぬこと」垣添忠生先生講演会が開催されました。

     墨田区在宅緩和ケア講座第一回講演会1   墨田区在宅緩和ケア講座第一回講演会2

 日本対がん協会会長で元国立がんセンター総長の垣添先生が、
 多くの患者さんとの出会いから「人の生死とその多様性について」、
 がんの奥様をご自宅で看取られたご経験から「妻を看取る日」
 そしてご自身の「人生の省察」を、お話し下さいました。
 
 178名の方にご参加いただき、アンケートにも多くの方にご回答いただきました。
 ありがとうございました。
 
 また、企画・運営にご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。


NPO法人を設立しました
この度、すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会は
「特定非営利活動法人すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも」
を設立いたしました。

このNPO法人の概要は以下の通りです。

 ■名称:すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも
 ■理事:川越博美、松竹耕治、櫻井美徳、宮崎和加子
 ■監事:大金ひろみ

 ■目的:
 この法人は、墨田区および近隣区のがん患者へ緩和ケアグループホームなどの在宅サービスを提供する他、在宅ホスピス緩和ケアに携わる医療介護専門職の人材育成やネットワーク化、市民への情報提供や啓発に関する事業を行い、がんになっても最期まで住みなれた地域で安心して過ごせるよう、がん患者の在宅ホスピス緩和ケアの推進に寄与することを目的とする。

 ■事業
  (1)緩和ケアグループホーム事業
  (2)介護保険法に基づく居宅介護支援事業
  (3)介護保険法に基づく療養通所介護事業
  (4)在宅ホスピス緩和ケアに携わる専門職のネットワーク化事業
  (5)在宅ホスピス緩和ケアを担う医療介護専門職の人材育成事業
  (6)在宅ホスピス緩和ケアに関する相談・調整事業
  (7)在宅ホスピス緩和ケア啓発事業
  (8)在宅ホスピスボランティアの育成事業
  (9)その他目的を達成するために必要な事業

NPO法人の活動へのご参加やご支援いただける方、
より詳しく活動についてお知りになりたい方は、事務局までご連絡ください。
よろしくお願いします。

特定非営利活動法人すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会あこも 事務局
 TEL 03-5669-8302 / FAX 03-5669-8310
 e-mail : s-sumida@pallium.co.jp

ホームヘルパー対象在宅ホスピス緩和ケア研修会 講師を務めました
区内のある訪問介護事業所から、すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会に、
ホームヘルパーを対象とした在宅ホスピス緩和ケアの研修会への講師派遣のご依頼をいただき
代表の川越が講師を務めさせていただきました。

研修会では、
 1.ホスピス緩和ケアの考え方
 2.高齢者の在宅ケアとの違い
 3.信頼できるヘルパーさんとの出会い
 4.在宅ホスピス緩和ケアはチームケア
 5.死までの過程
 6.パリアンのケアプログラム
についてお話させていただいた後、参加者の皆様とディスカッションの時間を持ちました。

病気でも家で過ごしたいと願う方々のために、日々力を注がれているヘルパーの皆様の
がんの在宅ケアの現場での悩みなどを知ることができました。

後日、そのヘルパーの皆様のご感想やご意見を送っていただきました。
連絡会の今後の活動の参考にさせていただきます。
本当にありがとうございました。

その一部をこのブログで紹介させていただくことに、ご快諾をいただけました。
多くの方々に、ヘルパーの皆様の意識の高さを知っていただきたいと思います。
ぜひお読みください。

家で過ごす


■ホームヘルパー対象研修会 アンケート結果より抜粋■

【講義を聞いて、「がん」「終末期」について考えは変わったか?】


・ヘルパーであることに加えて一個の人間として、自分が今まで何を考えて生きてきたか、
 これからどのように生きて生きたいかを、患者さんから問われると思った。
 「全人的な痛み」については、いま自分で理解している以上に
 患者さんとその気持ちを分かち合うのは難しいのではないかとも思う。
 でも相手の気持ちに寄り添えるヘルパーでありたい。

【今回、印象に残ったお話は?】
 ・医療、看護師、介護ヘルパー、ややもするとヘルパーが立場上”最下位”のような見方をされがちだが、
  今日の先生の講義で如何に死にゆく人を安らかに送ることが大切かを理解できた。
  そのためには、どれだけその人に関わる人達が良いチームワークを組めているか、
  誰ひとり不要な人は無く、どの立場の人が欠けてもうまくいかないことを改めて強く感じた。
  
 ・病棟型ホスピスは知っていましたが、在宅型ホスピスはあまり知りませんでした。
  今回在宅ホスピス緩和ケアの素晴らしさを知りました。
  チームケアの重要性を知り、パートナーシップがしっかりしていないと出来ないことがわかりました。
  今後、多くの人が利用できるような社会になってほしいと思いました。

 ・今回、在宅ホスピス緩和ケアというものがあるというのを、初めて知りました。
  末期がんの方が安心して家で最期を過ごせることがとてもいい事だと思いました。
  それには医療・看護・介護のチーム力が必須というのもわかりました。
  介護に関わる私達がやるべき大切な事は、家事援助をきちんとする事はもちろん、
  技術・知識だけでなく、利用者さんの身体の変化を見逃さず感じる事、気付く事ができ、
  その情報を的確に医療に伝えるとのことです。
  それがチーム力に繋がっていくんだと思いました。これは、高齢者在宅ケアでも同じだと思いました。
  また、死を感じた方が感じる精神的苦痛・霊的苦痛に対してのケアの話もとても興味深かったです。

 ・家事がきちんとできるヘルパーであること。
  もっと「暮らしの専門家」になりたい! と思った。
 
 ・終末期の方に対して、治療だけが最良と思っていましたが、一人ひとりいろいろな形がある事と、
  死という事がただ悲しいだけではない事がよくわかりました。
   
 ・緩和ケアは医療職や看護職が中心になるが、チームの中での介護職の役割も大切な存在であり
  それと同じ位置で捉えてくださっている事ことを嬉しく思いました。
  それと同時に、チームの一員として看取りまでケアができる能力を身につけていきたいと思いました。
  
 ・「家族のケア」家族が患者の状況を正しく理解しているかに始まり、家族の力を信頼し、
  家族の力を引き出す事がとても重要だと思う。
 
【その他、感想・意見等】
 ・核となる医療分野から墨田のターミナルケアを組織立てていただいている事に感謝です。
  墨田が、自宅で穏やかなターミナルを迎えることのできる待ちになることを願っています。

 ・患者や家族の思いをしっかり受け止めてくれる「チーム」に出会うことができたら
  人生の終末期を在宅で過ごし穏やかに幕を閉じることができるでしょう。
  チームの一員になれたら幸せです。
緩和ケアグループホームの視察に行ってまいりました
連絡会のメンバーが、ホスピスハワイの緩和ケアグループホーム「Kailua Home(カイルアホーム)」の視察に行って参りました。(編集中)

ホスピスハワイ カイルアホーム1

ホスピスハワイ カイルアホーム2

ケアマネジャーのための在宅ホスピス緩和ケア研修 開催しました
2009年7月から11月にかけて、
「ケアマネジャーのための在宅ホスピス緩和ケア研修」
を開催しました。

ケアマネジャーのための在宅ホスピス緩和ケア研修会
(クリックすると大きく表示されます)

内容は次の通りです。

 第1回 講義:在宅ホスピスケア概論「末期がん患者の在宅ケアマネジメント」

 第2回 参考事例に関する話し合いとケアプランの作成

 オプション 在宅ホスピス緩和ケアチームのカンファレンス参加

 第3回 在宅ホスピス緩和ケアチームとのケアマネジメントの実践
    (実際に事例を受け持ち、カンファレンスに参加、話題提供をする)

今回の研修には、ケアマネジャーなど相談業務に携わる方9名が参加してくださいました。

最終日の第3回には、参加者が実際にケアマネジャーとして関わった事例を
カンファレンスで発表していただき、皆でディスカッションしました。

効果があった点、反省点を検討して、次の研修会につなげたいと思います。
病院向け出張勉強会 開催しました
2009年11月9日、
「病院向け在宅ホスピス緩和ケア出張勉強会」
を墨田区の賛育会病院にて開催しました。

当日は、約20名の先生方が集まってくださり、連絡会代表のお話を聞いていただきました。

内容は次の通りです。

 1.慢性疾患の高齢者の場合と末期がん患者の場合の違い
  ■病院と在宅との連携
  ■在宅ケアの体制や内容

 2.どうやったら 安心して自宅で看取りができるか?
  ■24時間体制
  ■在宅での症状緩和
  ■患者と家族のケア
  ■在宅ホスピス緩和ケアのチームケア

 3.在宅ホスピス緩和ケアへの移行

 4.「すみだの在宅ホスピス緩和ケア 医療・介護機関データベース」の紹介

 先生方からは、
 「治療を継続しながら、緩和ケアを行うことは可能か?」
 「独居・生活保護の患者でも在宅ホスピス緩和ケアは可能か?」
 などの質問がありました。

今後も病院から要請があれば、出張勉強会を開催することを検討します。

区民向け勉強会「家での看取りを語る会」 開催しました
2009年10月31日、区民向け勉強会「家での取りを語り合う会」を開催いたしました。

家での看取りを語り合う会 案内
(クリックすると大きく表示されます)

この会は、家での看取りの経験がある方と、家での看取りについて知りたい方が語り合い、
最期まで住み慣れた場所で過ごすことについて共に考える会です。

当日は、16名の方にお集まりいただきました。
病院あるいは自宅で家族を看取られた方、現在ご家族にがん患者がいらっしゃる方、
一人暮らしのがん患者さんをその自宅で看取られたボランティア、訪問看護師などなど
様々な立場の方が、それぞれの思いを語ってくださいました。

具体的なケアの様子から、患者さんやご家族自身のこころの状態の変化まで、
日常では、あまり口にしないお話をみなさんで共有できました。

看取りについて話すことをタブーとしない文化が、
地域に根差すことを願っています。


「医師と訪問看護師との意見交換会」  開催しました
がんの患者さんの在宅ケアを行なっている医師と訪問看護師との意見交換会を開催しました。

医師7名、訪問看護師9名にお集まりいただいた他、
すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会のメンバー12名がオブザーバーとして参加しました。
お忙しい中、参加してくださった皆様には感謝いたします。

この会でのご意見のまとめを下記にご報告します。
これらの貴重なご意見は、今後の連絡会の活動に活かしてまいります。

■テーマ■
  1)在宅ホスピス緩和ケアで、どのような問題を抱えてやっているか。
  2)すみだの在宅ホスピス緩和ケアが、より普及・拡大するためにはどうしたらいいか

1)在宅ホスピス緩和ケアで、どのような問題を抱えてやっているか。
■各地区・各診療所の現状

 がん・非がんのケースとも、患者本人・家族がどこまで希望しているのか。在宅と病院と揺れることをどう共有していくか。医師だけでなく、看護師の情報を含めて話をしていく必要がある。患者の状態、情報の共有が重要だと思っている。

 訪問看護ステーションとの連携については、ある程度決まったステーションからの訪問の依頼のケースが多い。がん患者は病院からのケースが多い。

 墨田区のがん在宅死率は13%くらいで、これは日本の在宅死率6%の平均の倍以上である。他の区ではどうだろうか。

 台東区では他にも在宅緩和ケアで頑張っている医師がいる。

 自院では6~7割が在宅看取りだが、ほとんどががん患者。本人・家族の希望や死生観を考慮して、在宅死の選択をケースごとに柔軟に考える。千代田区でこのような在宅緩和医療をしているのは一ヶ所。

 外来診療があり、一人でやっているし、都内にいないことも有り、24時間対応はできず、物理的に困難なため在宅支援診療所としていない。

 外来が忙しく、24時間対応の在宅療養支援診療所はできない。クリニックの看護師がボランティア的に患者宅へ訪問する(様子を見に行く)ことがある。

 在宅療養支援診療所として医師だけで24時間体制を確保するのは難しい。ステーションとの連携が患者にとっては重要だ。連携することで24時間体制の確保ができる。そのために、4~5人の少人数のステーション同士の連携も必要ではないだろうか。

 在宅療養支援診療所かどうかではなく、患者に呼ばれたら訪問をすることが大切。心が大事。

 ここに集まったメンバーでネットを組めば、墨田区・台東区・千代田区で末期がん患者の看取りが十分できるのではないか。やる気がない人達で形だけのネットワークを作っても看取りは難しい。

■訪問看護ステーション間の連携
 同一法人のステーション同士の連携は行なっていない。夜間対応も含め、独立して行っている。

 24時間体制の確保について、一人の患者に複数のステーションが訪問することは可能で、以前にやったことがある。情報の共有と役割分担を決める。24時間対応は、どちらか一方のステーションがとることもあれば、交代でとることもある。2ヶ所同時に24時間体制加算はとれない。一人の患者に対してチームを組むことはあっても、ステーション同士の組織としてチームを組むのは難しい。

■医師と訪問看護師との連携
 開業医との連携は非常にやりやすい。訪問をしない病院の医師では緊急時には救急搬送しかない。緊急ではなくても、医療処置が必要な場合には同一法人の病院で行なう。

 看護師で対応が難しい場合、救急搬送になってしまう。在宅の患者さんに、(病院の医師ではなく)地域の医師を具体的に薦めているが、患者さんの方では病院とは離れたくない。とは言え、そのような患者さんが病院に緊急入院できるわけではない。病院の主治医から地域の医師に紹介してもらわないと、在宅医療は無理なのではないかと思う。

 往診をしない病院医師は、訪問看護の指示書を書けないようにしてほしいと、厚労省に要望したことがあるが、現実的には無理と却下された。

■訪問看護指示書
 訪問看護指示書に緊急連絡先を書かない医師がいて困る。また、特に麻薬投与に関して、先を見越した包括的な指示がほしいと思うが、指示書には書かれない。

 指示書に全てを書いているわけではない。

 医師と看護師との話し合いが必要で、その中で方針を共有していく。

■退院調整
 退院調整が重要だが、病院の看護師と訪問看護師との連携がとれていない。病院医師と在宅医師間以上に関係が希薄に思える。

 退院前訪問として、同一法人内の病院なので、地域連携室を通してカンファレンスに参加している。

 病院へ退院前訪問に行った方が良いかどうか、判断が難しい。ケアマネからの依頼が多く、退院サマリーが無く、病院からの情報がないままに訪問を開始することもある。

 病院の退院調整部門からはケアマネに連絡が行く。病院側は在宅では何を必要としているのかわかっていない。病院医師とケアマネ、時にはヘルパーやベッドレンタルも入るが、それだけで在宅医療をしようとする。難しい状況になってから訪問看護に連絡が入ることが多い。

 医師が全患者の退院前訪問に病院へ行くのは非現実的ではないだろうか。ソーシャルワーカーや訪問看護師で十分ではないか。

 病院からの末期がん依頼が多くなっているとケアマネから聞く。患者自身から訪問看護がいらないと言われることが多い。訪問看護だけでも関係性を作っておいてほしい。ケアマネからの依頼に対して、地域の側が病院へ出向き、情報収集することが必要だ。退院前カンファをできるだけ開催していて、病院SWと診療所SWが情報交換をするようにしている。日頃からの情報共有が必要。

 医師の退院前訪問を全ケース実施するとなると、今以上に在宅医が必要となる。(退院前カンファを実施している)尾道方式は経済面で現実的ではないのではないか。医療処置が多いケースでは医師が訪問するとしても、患者2人分くらいの訪問診療の時間を使って、医師が退院前訪問することになる。

 病院と離れたくない患者にとっては、病院医師と診療所医師が病院内で会うことのメリットもある。患者や家族は在宅医へ切り替えることに不安を感じている。

 ケアマネは、訪問看護と介護の区別がついていない。訪問看護を導入したら、ずっと利用しなければならないと思っている。訪問看護の必要性を病院医師や看護師、ソーシャルワーカーが説明していく必要がある。そのような教育、誘導が必要。

 がんに限定すると、元気な患者ほどフォローが必要。患者・家族は在宅ケアを不要と思っているが、元気な時期に在宅ケアを導入する必要がある。看護と介護の違いをわかって貰う必要がある。
病院から適切なサービスにつながっていない。ケアマネ、訪問看護、医師と様々。対応できる医師・看護師がかかわる必要があるのでは。

 訪問看護ステーションは退院時に決める。介護福祉士の資格をもつスタッフが病院と連携してコーディネートしている。退院前訪問で病院にて看護師、連携部門等と会う。元気で訪問看護が不要と言うケースでは、きっかけ・ニーズを待つ。

 病院から診療所に在宅ケアの依頼があった場合は訪問看護を導入しやすい。

 ケアマネから診療所に紹介された場合、患者の経済力やADLが高い場合は、外来通院・セルフケア可能という場合が多い。

 ケアマネから診療所への紹介ケースは、病院からの紹介ケースに比べて問題が多いようだ。訪問看護の料金が高いので、導入したがらない。がん患者の特性を理解しておらず、元気であることから病状の進行が読み取れておらず、状況把握が甘い。

■在宅医療の体制について
 在宅医療において、がん患者と非がん患者は全く違う。医療体制として、連携パスとコンサルテーションで上手く行くのではないかと取り組みがなされているが、現実はうまくいかない。
医師が在宅ケアのネットーワーク化という、皆でやるという発想はうまくいかない。がんの患者を診ることができる医師と訪問看護師などが手をつないで、チームを組んでいくことが必要。今、緩和ケアクリニック(PCC:Palliative Care Clinic)を提唱し、厚労省の勉強会でも考えている。24時間診療にもランク(①訪問看護とチームを組んで自院で24時間対応、②主・副を決めて他院の医師同士連携して24時間対応、③24時間体制をとらない)をつけるような考え方にまとまっている。

 麻薬処方をしない医師が、がんの在宅医療をやっていることもある。

 24時間連絡体制は基本、在宅療養支援診療所の要件となっている。がん患者を診る診療所は、それほど数多く必要ではない。

 かかりつけ医として大学病院へ紹介したケースが、末期となって在宅医療を依頼してきたとき、自分には最期まで診る自信がなかったので、在宅緩和ケアの実績がある他の医師に依頼した。

 小児、がん、認知症、地域保健等、一人の医師が何でもやることは不可能である。

 専門性、専門医の存在も大事だが、在宅緩和ケアでは薬や処置など医療だけではできない。その人の生活を支えることが重要なので、在宅緩和ケアのプランが大事。指示書やサービス提供書でできるものではない。医師との相談、訪問看護師に伝えられることが重要。ケアプランの中で、医師、看護師、多職種で24時間体制で、家族ケアも含め、どう支えるか。

 日頃の相談できる関係が重要、ケアマネへの診察後の結果報告等。

 東東京緩和ネットワーク幹事会で、地域コンサルテーションについて説明があったが、家族ケア等、地域が必要としているコンサルテーションはできていない。

 患者は今までのかかりつけ医に診てほしいと思っている。かかりつけ医と在宅緩和ケアができる医師が平行しての訪問診療はできないのか?

 医師の性、専門性や考え方の違いから、併診は非常に難しいことだ。主治医としてどちらが責任を取るか、責任問題もある。

 専門分野の違う医師同士の併診は有り得るが、在宅医療をする医師が別々の組織から往診するのは、特に方針が違う場合はどちらに従えばいいのか、実際は患者さんが混乱する。

2)すみだの在宅ホスピス緩和ケアが拡大するためにはどうしたらいいか
■これからの在宅ホスピス緩和ケアについてのアイディア・意見

 すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会では、Web上でがんの患者に対応できる医療・介護機関を公開している。連絡会の夢はグループホームをつくり、マネジメント・看取り・デイケア等を行っていきたい。

 利用者側がこういう世界があることを知らないことが課題だ。病院ではない、在宅を選択、多様な居宅の選択肢があることが大事だと思う。

 何かのときに入院できる施設があるかどうか。海外では、PCUと往診する医療機関が一緒になっているネットワークがある。多様な対応ができれば、と思う。日中独居のケース等を支えられるものがあればと思う。

■在宅医療とPCUとの連携
 現状ではうまくできてない。連携ができる方法を1例ずつ、やっていきたい。

 ホスピスに入院したい人も在宅で診ている。最期にホスピスへの入院を希望している患者の状況を週に1回程度、ホスピスの医師に報告している。

 PCUへのレスパイト入院があった。

 一般病棟でのレスパイト入院は、非常に難しい。PCUの利用方法を考える必要がある。

 急性期医療の中でも緩和ケアネットとの連携できることがあるのではないかと言う意見もある。腎ろうの造設やくも膜下腔へのカテ挿入疼痛緩和など。

■退院調整・ケアマネの役割
 退院前カンファのケアマネの同席は一般的なのかはわからないが、地域連携の中で、がん患者の在宅ケアに理解がある、対応できるケアマネとチームを組めるようになりたい。

 連絡会ではケアマネ対象の研修会を行っている。墨田区内のがん患者への対応ができるケアマネを育てている。

 ケアマネジャーをケアプランを作るだけでなく、チームを組みたい、という話を聞いたのは初めてだった。とても励みになった。(連絡会メンバー ケアマネ)
21年度第2回連絡会会議開催しました
6月13日に、平成21年度第2回連絡会会議を開催いたしました。

第1回会議は4月11日に行なわれ、専門職向け・区民向け勉強会の担当者を決めました。
今回は、その担当グループごとの進捗状況の報告と検討を主に話し合われました。

まず事務局から、5月23日の地域連携講演会についてと、
作成中の2月8日の区民向け講演会の内容の冊子について報告いたしました。
その後、各担当者から勉強会(研修会)について進捗を報告していただきました。

■ケアマネ研修会:7月から開始します。
            墨田区内のケアマネジャーの方々から受講者募集中です。

■訪問介護サービス提供責任者向け勉強会:企画中です。

■病院医師向け出前勉強会:企画案が固まり、具体的な日程を調整中です。

■診療所の医師と訪問看護師の意見交換会:日程・場所が確定し、間もなくご案内を始めます。

■区民向け勉強会:「看取りの経験を語り合う会」として企画中です。

その他、データベース(http://sumida.homehospice.jp/)の充実に向けた案の検討や、
在宅緩和ケアの相談拠点に関する議論がありました。

次回8月の会議まで、各勉強会担当グループごとの活動を進めていただきます。

連絡会メンバーの皆様のご活躍で、少しずついろんなことが形になっていきます。

今後ともよろしくお願いします。
今後の予定
今後は、これまでの話し合いの中で立てられたアクションプランを元に
以下のような活動を予定しております。
詳細が決まりましたら、こちらでもお知らせいたします。

 ・在宅ホスピス緩和ケアに関わる区内の医療機関・介護機関の情報の収集と提供

 ・専門職のネットワーク作り

 ・区民向け講演会や専門職向け勉強会の開催

 ・NPO法人(情報発信、ネットワーク、ケアの実践などの拠点)の設立
 
「思いを実践につなげるプラン作り」 すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会
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プロフィール

特定非営利活動法人すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会 あこも 事務局            Mail:s-sumida@pallium.co.jp

Author:特定非営利活動法人すみだ在宅ホスピス緩和ケア連絡会 あこも 事務局            Mail:s-sumida@pallium.co.jp



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